決算をするうえで、利益を確定するには売掛金と買掛金の計上が重要になります。

まずは、売掛金の確定をするための方法を御説明します。

売上の計上時期

売上高の計上時期は、引渡基準が原則となります。棚卸資産で考えると商品を引き渡ししたときに売上を計上します。

項目 計上時期
棚卸資産 引渡しの日(出荷日、検収日、使用収益開始日等)
固定資産の譲渡 原則:引渡しのあった日
例外:土地、建物等については譲渡契約の効力発生日でも可

引渡基準は「出荷基準」と「検収基準」があります。一般的には「出荷基準」が採用されています。

通販のように注文と引渡のタイミングが違う場合には、「注文が入る→商品を用意→運送業者に引渡→購入者に商品が届く」という流れになるので、売上計上のタイミングは「運送会社に引渡」=「出荷」となります。

端数の売上

締切が月末でなく、20日締めの場合には、21日から月末までの売上は売掛金にいれるのでしょうか?

例:20日締日の場合

継続的に20日締(20日までに引き渡したもの)を売上に計上している場合は、3/21~3/31の端数部分を計上しなくても税務上認められます。

この場合、対応する仕入等も計上できません。

計上のポイント

1、 売上計上もれがないかは 請求書の日付(いつか)や、納品書の日付をみます
2、 売上の計上時期は正しいか、入金が翌月、翌翌月でも売掛金になるときもあります

建設業の場合

原則は完成工事基準です。例外的に工事進行基準がみとめられます。

まとめ

売掛金の計上をする際には、上記の売上の計上もれがないかを注意しながら計上しましょう。売掛金の数字で売上、利益が変わります。

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